ガザで、西岸で起きていることについて

「遠い国で起こっていること」だと日本に住んでいる多くの人は思っているでしょう。私の知り合いの多くは、おそらく関心は持っている(と信じている)けれど、
それより多くの「一般の」人々は、
ガザがどこかすら知らないんだろう、と思う。
私は正直、日本社会の無関心・・というか、「無気力」に
どう対処していけばいいのか分かりません。
今回話したいのは、そこではないので一旦本題に戻ります。

 

イスラエル軍パレスチナの人々に起こっていることは、
日本がこれまで他の国々に対して行ってきたこと
そして、今から行おうとしていることです。

 

みなさん、これは「知識」ではないです。
「日本人」として生きてきたならば
(この、国籍を表すだけのはずの言葉は
今ではあまりに手垢がつきすぎて、私はあまり使いたくない)
「知らなければならないこと」です。

 

私たちの国には歴史があって、それは知らなければいけないことです。

 

イスラエル政府は、パレスチナの人々を虐殺しながら
「これはSelf-defense(自己防衛)だ」 と言っています。
パレスチナには「テロ組織の」「ハマスが」いるからと言って
逃げられない怪我人や、病人が多くいる大きな病院や
怪我人を運んでいるだけの救急車、そして
多くの人が逃げてきた場所であるはずの難民キャンプを爆撃して
子供たちを殺しています。

 

9000人を超えた死者のうち、半数近くが子供です。

 

もし、万が一、病院に、難民キャンプに「ハマス」がいたとしても
親とはぐれた2歳の子どもや、子どもを失った親たちがいる場所を
爆撃することは正当性があるのでしょうか?

 

この「自己防衛」という言葉は、ほんとうによく使われます。
現に、今の日本政府も「防衛」のためといって軍事費を増やしています。
防衛するために武器を買い、決して軍隊ではないはずの自衛隊を強化するのは
少しおかしいと思いませんか?
何をしようとしているのだろう、と少し考えたことはありませんか?

 

日本が、「防衛」のために人を殺したのは一度ではありません。
1923年の関東大震災で、たくさんの朝鮮の人々や、地方出身者、
障がいを持つ人々(耳が聞こえない人など)、アナーキストが殺されました。
朝鮮人が井戸に毒を入れた」という流言が広まったのは有名ですが、
それだけで人を殺すでしょうか?
民間で起こった虐殺は、「それまで(我々日本人が)抑圧してきた朝鮮人
いつか暴動を起こすのではないか」という恐怖心に駆られたものでもあったのです。

 

だから、ありもしない暴動を本当だと思って
「暴動から私たちを守らなければ」と、武器も持たない朝鮮の人々や
先ほどあげたようなマイノリティの人々をどんどん虐殺していった。
(すみません、ここまで書いてきたのですが
論文ではないので、参考文献とかをちゃんと示す余力が今ありません
余力があるときにやります)

 

第二次世界大戦で、日本がアジアに侵略して行ったのも
似たようなものです。もちろん、植民地主義とか、他国への優越感などももちろん
ありましたが・・・

 

イスラエルと日本は似ています。
先日、上川陽子外務大臣イスラエルを訪問して
ハマスの行ったことを非難」だけして帰ってきました。
ガザで起こっていることにはほとんど触れず。

 

みんな、外務大臣にファックスとか送りましたか?

声、届けましたか?

 

このままだと、日本も、他の欧米諸国と同じように
イスラエルの行っている虐殺に加担どころか応援しちゃいますよ。
本当に、関係ないことではないのです。

 

パレスチナにおけるイスラエルの占領の歴史とかについては、
調べれば出てくるので、勉強してみましょう。
岡真理先生の講義、ユーチューブでアーカイブが公開されているみたいです。

 

ガザを知る緊急セミナー ガザ 人間の恥としての(2023年10月23日) - YouTube

 

私も、恥ずかしいのですが
このことがあるまでちゃんとガザの歴史を知りませんでした。
難民とか、移民について勉強してきたはずなのに
パレスチナ難民については、勉強してこなかった。
でも、今から勉強しながら即時停戦を求めることは矛盾ではないと思います。

 

デモがあれば行きましょう。
デモとか大きな声が苦手な人もいると思います。
私も、正直叫んだり、初めて会った他人と連帯すること自体があまり得意ではないです。
でも、どうしてもいけない理由がない限りは
行かなければならないと思う。

 

もし、他の形で抵抗ができるのであればそれでもいい。
とにかく、今起こっている虐殺を止めなければならない。

 

ほんとうに、ニュースを見るたびに
なぜ人間は同じような過ちを繰り返すのか、
なぜ人間はこんなにも暴力に操られてしまうのか、
目の前の人間を、簡単に銃で撃ててしまうのか、
ほんとうに不思議でなりません。

 

ガザで起こっているようなことは、歴史上何度も
そして残念ながら今でも、他の場所でも起こっている。
アフガニスタンでは、タリバンによる女性への抑圧が続いています。
昨日の報道では、18人の女性が抑圧による精神状態の悪化で自死していたとありました。

アフガン女性18人が自殺 タリバン抑圧で精神状態が悪化 | 共同通信

 

イランでも、女性への抑圧が続いています。
女性は、男性の許可がないと外出もできず
ヒジャブをきちんとつけていないだけで、女性が殺されている。

イラン 女性死亡めぐる抗議デモから1年 政権は罰則強化へ | NHK | イラン

 

女性の抑圧ばかりを取り上げましたが・・
なぜ、人間は他の人間をこんなにも暴力によって支配しようとするんでしょうか?
もう苦しいです。何もできないような気がする。

 

何かはします。できることはします。
だけど、人間性などもともとなかったんじゃないかと疑わざるを得ないです。
人間なんて、もともと暴力でしかものを治められないんでしょうか。
どうしたらいいんですか?わかる人がいたら教えてほしい。

 

 

もう一つ、書きたいこと。
人間性の話をした後で、少し飛躍しているように思うかもしれませんが
戦争や軍事による二酸化炭素温室効果ガスの排出は
地球温暖化をどんどん進めます。

 

それだけ?と思うかもしれませんが全然小さなことではない。
気候難民という言葉は聞いたことあるかもしれませんが、
気候の急激な変化によって、もともと住んでいた場所から追われている人たちがすでにいます。

 

難民が多く生じると、難民を受け入れる国が必要になります。
ここまで書くと分かったと思いますが、ヨーロッパが勝手に「難民危機」と
呼んだ状態になります。どこにもいけないのに、ヨーロッパとか日本は
外国人を受け入れたがりません。地球温暖化の原因はほとんど欧米や日本なのに。

 

難民が生じると、新たな争いの火種にもなります。
ルワンダのジェノサイドでも難民の状態が生じたことが別の争いを引き起こしたりしています。

 

これはサイクルです。誰かが、止めないと。
あなたが、声をあげないといけないんです。
私も全ての抗議活動にいけているわけではないです。
ハードコアなアクティビストにもなれません。

 

でも、世界で起こっていることについてのディスコースに参加するのは

私たちの「権利」ではなくて「義務」だと思います。

(これはイラン・アメリカ人アーティスト
シリン・ネシャットさんの言葉の受け売りですが・・)

 

なので、みなさんもとにかく声をあげましょう。
小さな声でもいいのです。(実際、私の声はめちゃめちゃ小さい・・)

 

私がこうやって頑張っているのは、私が強いからでも
正義感があるからでもなくて
これが今、やらなければならないことだからです。

 

虐殺を、とにかく、今すぐにでも止めましょう。
私たちならできるはずです。